hatto design blog

平凡な毎日が、私をつくる。

子どもワークショップ「絵の具でTシャツ〜制作編〜」

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準備が整ったら、いよいよ着彩します。

Tシャツの中に雑誌やダンボールなどを下敷き代わりに入れてください。
アクリル絵の具は洗ってもとれないので、汚れてもいい服装で。
テーブルもチラシなどで保護しましょう。危険だと思ったら、床にもシートなど敷いて。
ウチの子どもたちが肌着姿なのは気にしないでください…。

絵の具をパレットにとります。
アクリル絵の具は乾燥が早いので、使う色を使う分だけ出しましょう。
混色する場合、同じ色を作るのは難しいので、多めに作っておいた方がいいです。
エアコンなど空調の効いたところで作業すると特に乾きが早くなるので、できるだけ絵の具がムダにならないように。
休憩など離席する場合は、パレットにラップをかけて絵の具を保護してください。

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Tシャツの好きな位置に好きな型を置き、好きな色で着彩します。
花は赤色、木は緑色、葉っぱは茶色…とかは気にせず、思いつくまま、自由に!

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クリアファイルをはがすと、くり抜いた型の部分だけに色がついています。
両面テープがTシャツにひっつくので、大人がしっかりおさえてあげてください。

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絵の具は水で溶くとのびはよくなりますが、発色は薄くなってしまいます。
リキテックスソフトタイプはやわらかいので、チューブから出してそのまま使います。
絵の具は少量ずつ筆やスポンジにとり、一ヶ所にかたまらないよう広げます。
子どもはドバッとのせてしまいがちなので、大人がしっかり見てあげてください。
あまり厚く絵の具をのせると、乾いた時にガビガビに固まってヒビ割れが出やすくなります。

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同じ作業を繰り返していきます。

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両面テープを全面に貼ってしまったため、粘着力が強すぎてクリアファイルが破れてしまいました…でででも、ちゃんと使えてますから!

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アクリル絵の具は乾くと耐水性になるので、上からほかの色を重ねることもできます。
乾いていない部分は色が混ざってしまうので、様子を見ながら進めてあげてください。
いろんな色でグラデーションにしてもおもしろいです。

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ほかのパーツもどんどん塗っていきましょう。
慣れてきたら、クリアファイルを何枚か配置してから塗ると作業効率が上がります。

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さー、頑張れよー。

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できあがり。
文字の部分は100均のステンシルシートで。スタンプでもできます。

おつかれさまでしたー。
着彩後は完全乾燥まで72時間放置します。
仕上げに当て布をしてからアイロンをかけて定着させてください。
繰り返し洗濯すると薄くはなりますが、いきなり色落ちすることはありません。

絵の具にふれる楽しさ、自由な発想で作る楽しさを知ってもらえると嬉しいな◯

 

子どもワークショップ「絵の具でTシャツ〜準備編〜」

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バッグをペイントした要領で、子どもたちとTシャツをつくりました。
甥(5才)と姪(3才)でも楽しめて、あまりお金をかけず簡単に作れるよう、試行錯誤。

以前の記事も参考にどうぞ。

 

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[用意するもの]

○アクリル絵の具
家にあったリキテックスソフトタイプをメインで使用。
蛍光色は不透明のガッシュですが(家にあったから…)、レギュラーやソフトよりテクスチャがかためで使いにくいかも。色によっても粘度が違います。顔料のせいかな。
リキテックスにはいろいろなタイプがありますが、「布に使う場合はソフトタイプが適している」とメーカーの公式サイトに記してあります。


リキテックス アクリル絵の具 スクールカラー ソフトタイプ 10ml 13色セット

絵の具を買うところから始めるなら、このあたりがオススメです。
ベーシックな色がひと通り揃って容量も少ないので、お試しにベンリ。

単色で一本から購入できるので、色数の多いセットを買う必要はありません。
基本三原色を揃えるなら「アクラクリムソン・イエローミディアムアゾ・フタロシアニンブルーレッドシェード」です(公式サイトより)。
ただ、混色するとどうしても色がにぶくなってしまうので、既存の色を購入した方がキレイです。印刷の特色みたいな感じですね。
紫、ピンク、水色とか…蛍光色は映えるし、ポイントで使ってもかわいい。
たくさん使う色は安価なベーシックスでもいいかも。使ったことないけど…。
マーカータイプなどもあるので、用途に合わせて使い分けると表現が広がりそう。

リキテックス以外にも、アクリル絵の具はいろんなメーカーから出ています。
布専用絵の具なども売っていますが、私の選択肢にはないかな~。


○無地のTシャツ
UNIQLO無印良品などにもありますが、ネットで探すと生地の厚さや色、サイズも豊富。
生地は何色でも大丈夫ですが、まずは白Tシャツから始めてみるのがいいですね。
購入後、制作前に一度洗濯してノリを落としておきましょう。


今回はプリントスターのものを使用しました。ワンコイン以下!(送料別途)

○筆、スポンジ
絵の具をTシャツにのせるためのもの。
紙に描く時のように"のばす"のではなく"叩き込む"ため、筆はすぐ傷んでアホになります。100均のもので十分。たまにハズレを引くとめっさ毛が抜けるのが難点…。
広い面は、化粧用のスポンジが塗りやすいです。100均に大容量パックがあります。

子どもたちは「絵の具が手につくとイヤ」と言って、筆を使いましたが…外で遊んだらドロだらけになるくせに…。
割り箸とか、スポンジに持ち手をつけると使いやすそう。

○クリアファイル
100均でもどんなものでも可。
好きなカタチにくり抜き、型にして、マスキング、ステンシルに使います。
紙でもできますが、すぐめくれたりベロベロになったりして子どもには扱いにくいし、クリアファイルだと繰り返し使うことができます。

○両面テープ
クリアファイルの裏面に貼って簡易シールにします。型がズレないように。
型の端っこをマスキングテープで留めてもいいのですが、色をのせるところと生地の色を残すところの境目に絵の具がハミだす可能性があるので、あった方が仕上がりはキレイ。
100均に貼ってはがせるみたいやつがあります。
※布ではなく紙に着彩する場合はキャンバスである紙自体もはがれてしまうので、マスキングシートを使用してください。

○パレット、水入れ、汚れてもいいタオル
使えればなんでもいいです。
アクリル絵の具は乾きが早いので、道具は"汚れてもいいもの"が基本です。
パレットはラップをかけておくと洗わなくてよくてラク(ラップの上に絵の具を出す)。
使い捨てのペーパーパレットでもいいし、ダンボールなどでも代用できます。
水入れとタオルは筆を洗って拭くためのもの。バケツでもかまいません。ただ大き過ぎると水をひっくり返された時のショックも大きいです…。

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パソコンで基本の型をつくり、プリントアウトします。
大きく簡単なカタチが塗りやすく、組み合わせも自由にできて、作りやすいです。
もちろんパソコンがなければフリーハンドで可。ただの◯△□だけでも、つみきを作るような感じで楽しいですよ。

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クリアファイルに油性ペンでトレースします。
どうせ切る時に歪むので、おおまかに。線がダブっても気にしません。
型の周りは大きめにあけて余白を取らないと、塗る時にハミ出してしまいます。
写真は余白がせますぎでした…、天地左右それぞれ3cmくらいはあった方がベター。

パズルのように面付けして、できるだけ無駄がないように。
家のプリンタはA4までしか出力できないのに、なぜかB4のクリアファイルを買ってしまい、面付けがめんどくさかった…。

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裏面に両面テープを貼ります。
必ずクリアファイルを切り抜く前にテープを貼りましょう。
全面に貼ったものの、切り抜くカタチの周囲だけでよかったかなーと後悔…。
※全面に貼ると粘着力が強すぎたので、部分的に貼ってください。

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ちょっと写真を撮る順番を間違えた感がありますが…、両面テープを貼ったクリアファイルを切り分け、中を切り抜きます。
ハサミでもカッターでも、使いやすい方で。曲線はデザインナイフがあるとベンリ。
刃物は安物だと切れ味が悪いので、ちゃんとしたものを買いましょう。そんなに高くないし。
切ったあとは、別のクリアファイルに貼りつけておくと管理しやすいです。

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型だけでは出来上がりがよくわからないので、見本をザックリ見せてあげると◯
ただ、まったく同じに作るのはおもしろくないので、あくまでも参考作品程度に。

さて、ここまでは大人が準備するところです。
次の記事で、実際に子どもたちと着彩していきます。

 

荒井良二じゃあにぃ「え と ことば と おと」

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昨日は高速バスで天神へ。
イムズで開催されている「荒井良二じゃあにぃ」を見に行ってきました。

展示は原画も複製画もあり、額にも入れずそのまま壁に貼ってあって、びっくり。
ねむりひめ」「なんていいんだ ぼくのせかい」などの構想も見られてコーフン!
ずーーーっと眺めていたい。絵本もいっぱい。幸せ。

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地階にはNHK「あいのて」のスタジオセットが移設されています。

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そして荒井さんご本人のライブペイントを観覧。
ついたてのような板の両面にキャンバスが掛けられ、あっちとこっちを行ったり来たり。
スタンディングで観ている私たちもそれに合わせて、行ったり来たり(笑)

筆は使わず、チューブから直接キャンバスに絞り出した絵具を、手を使って広げていく。
パレットで絵具を溶いたり混色することはせず、水はバケツからこれもまた手でキャンバスへ。
ダンボールをパレットと筆の代わりにすることも!

子どもたちの声に応えて、クマだったり、バラだったり、おじいさんだったり、タワーだったり、湖だったり…、書いては消し、時にはキャンバスの上下ををひっくり返し、オーディエンスを楽しませてくれます。

どんどん絵具を重ね、混ざり合う色。
でもなぜか汚く濁らない不思議。
計算してやってらっしゃるのか、経験で培われた感覚なのか、または才能と呼ぶものなのか。
蛍光ピンクや、鮮やかな水色が印象的。

ライブペイントは撮影不可だったので写真はありませんが、あの空気感はやっぱりその場で観たからこそ。
サッパリした荒井さんの人柄もおもしろいです。
途中でお孫さん?お子さん?2歳くらいの子がステージに上がり、隣でテープを貼ったりしていました(笑)
いいなぁ~…あんなとうちゃん、ステキすぎる。

絵を描くのって楽しいなぁ。楽しいよね。
ワクワクする。

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館内のスタンプラリーを集めると、8Fアルティアムでアメちゃんがもらえます。
もったいなくて食べられない!

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購入した「イノチダモン」にサインまでいただいた!
荒井さんのサイン、というか文字、女子力が高すぎる。
5年ほど前に神戸のフェリシモさんで「モケモケ」にもサインしていただいて、2冊め。大切に、大切に。家宝です。

時間と体力がなくて小倉まで行けなかったけれど、北九州市漫画ミュージアムでも「スキマの国の美術館」が開催されています。
と、とおい…行きたかった~。あ~~~。

荒井良二じゃあにぃ
スキマの国の美術館